好奇心がエンジン! グロ-バル人材養成講座は無駄!

 世の中「グローバル人材」ビジネス花盛りである。日本経済新聞を開けば、同社主催・共催の「グローバル人材育成講座」の企画・広告が載らない日はないし、メールではさまざまな機関・団体・企業等からやはり「グローバル人材養成」もののセミナー・講義・講演会の類へのお誘いが送られてくる。これにビジネス・スクールの短期集中セミナーや2年間のMBAコースへの勧誘まで加わるから、その数たるや恐ろしいものがある。

 じゃあ、日本はそんなに世界の存在に目覚めて間もなく、世界市場に目を向けて時間が経ってないのかというと、全くで逆で、時は明治の初めから国を挙げての輸出志向、第二次大戦後に限ってみても、1960年代の高度成長時代の「モーレツ」サラリーマン、70年代~80年代の国際派ビジネスマンに象徴される如く、「集中豪雨的輸出」で非難されたことはあっても、「内向きで」「英語ができないから海外赴任は嫌だ」なんてビジネスマンの方が少なかったというのが事実である。

  伊藤博文や井上馨らは国禁を破って英国に渡って知識を吸収したが、渡航に当たって「TOEICの点数」なんか限りなくゼロに近かったであろう。彼らにあったのは「使命感」であり、語学知識に近いものとしてはせいぜい「好奇心」である。そう、この「外国のことを知りたい」という熱情、好奇心というものが彼らをして明治というグローバリゼーションの立役者に仕立てた原動力である。

  車がエンジン抜きには走らないように、人間も「好奇心」抜きには知識吸収力が発揮できない。英語教師を小学校に配置しようが、採用試験にTOEICの点数を課そうが、果ては「課長昇進条件」にTOEIC点数を設けようが、そうやって身に付けた英語はどうせ使われることはない。何故なら、そもそも「海外で働きたい」という意欲、グローバルなビジネスに関わりたいという気持ちがなければ、「持てる力」を総動員してチャレンジすることもないからである。

カテゴリー: グローバル人材, 生活習慣, 語学・教育   パーマリンク

好奇心がエンジン! グロ-バル人材養成講座は無駄! への2件のコメント

  1. Jose より:

    This article achevied exactly what I wanted it to achieve.

    • fujino より:

      Dear Jose,

      Thank you for your comment on my article arguing on the way to “Global Talent”.
      By the way, why don’t you let me know why you could read such article written in Japanese?
      Are you studing Japanese in some Japanese University?

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