日本語になったポルトガル語と語学の学習

 300年に亘る徳川幕府の鎖国政策。その日本文化への影響は計り知れないが、宣教師時代のポルトガル語がその300年の鎖国時代を生き残って、意外にも現代の日本語の中に少なからず残っていることを御存じだろうか(?)

 カステラ=Castelo(城)やパン=Pào、シャボン=Sabào、たばこ=Tabacoなどはよく知られている通りであるが、ボタン=Botàoとか、かるた=Carta、コップ=Copoは意外であり、カッパ(雨合羽)=Capa、、ジョウロ=Jarroに至っては日本語だと思っていた人の方が多いのではないだろうか。

 鉄砲の伝来から豊臣秀吉=徳川家康によるキリシタン禁令までの期間は歴史の時間軸から見れば短いものであるが、技術・文化面では「革命期」であった。鉄砲はサムライの戦争の形を変えてしまったし(「武田の騎馬軍団」の崩壊)、新しい風物・思想の流入は伝統的価値観を変えた(南蛮模様の着物、堺商人の台頭など)。

 因みに、西洋言語同士は語源的に同じものを持っている場合が多く、外国人にとって外国語の学習は日本人にとっての外国語学習に比べれば容易である。イタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語は単語は違っても文法構造が同じなので覚えやすいし、イタリア語とポルトガル語、スペイン語の場合は単語そのものが非常に似ている。

 英語だってケルト語を一部含むにせよ、基本的にはフランス語とドイツ語から来た単語が多く存在する。Have(持つ)はHaven(ドイツ語)から来ており、Table(テーブル)はフランス語のTable(ターブル)であり、Chair(椅子)もフランス語のChaise (発音はシェーズ)から来ている。 

 積極的な国民性の影響も大きいと思うが、西洋人の西洋語学習というのは日本人の英語学習、フランス語学習に比べて習得が速い。スピードが断然違うのである。よく「5か国語を操る人」も存在するようだが、イタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、英語の5か国語なら実はそれほど大したことはない。日本語と中国語と英語とスペイン語とアラビア語を操るという人は滅多にいないのである。

カテゴリー: グローバル人材, 異文化マネジメント, 語学・教育   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です